【予告】地球膨張説
- campusviridis2018
- 2018年6月25日
- 読了時間: 2分
更新日:2018年6月28日

地球表面は固い岩盤で覆われ,地球内部のマントル対流がこの岩盤をゆっくりと動かし続けています.
「プレートテクトニクス」と呼ばれるこの理論は,現在では地球上のあらゆる地形の形成プロセスを説明し,現在ではもはや一般常識ともいえる地球史の説です.
しかし今から40年ほど前までは,対抗するもう一つの学説との間で大きな論争が繰り広げられていました.
その学説とは,地球は誕生以来膨張を続けてきたという「地球膨張説」です.
一部の地質学者たちは,驚くべきことに誕生当初は現在のわずか30%ほどの体積しかなかった地球が,時間と共に拡大を続けてきたのだと主張したのです.
現在の知識から見るとあまりにも受け入れがたいこの説を,なぜ彼らは信じ追究したのか.
地球膨張説を支持した科学者たちの,根拠,仮説やその検証プロセス,そして最後に待ち受けた結末を追跡していきましょう.
...先週の定例会(?)で議題にした「地球膨張説」.
地球科学ではとうに無効の烙印を押され,今現在では科学史家か一般社会に何らかのトラウマを抱えた人たち(地球膨張説で検索するとたくさん出てくる)ぐらいしか話題にも上げないこの説ですが,「無意味の会」のテーマとしては,こうしたぶっ飛んだ学説(そしてかつては「科学的に」議論されてきた説)をまじめに議論するのも面白いかと思って持って行ったのです.そしたら,ツッコミと失笑が大部分ながらわりかし盛り上がりを見せたので,少し時間をかけてでもまとめてみましょうかという話になりました.
というわけで,これから数回に分けて地球膨張説の紹介記事を書いていきます.
そんなに長くする気もないけれど,最終的には上の予告のように「膨張論者たちはどこで何を間違えたのか?」に焦点を当てて書いていけたらな,と思ってます.(画像は「予告の文をフリーの宇宙のイラストに重ねたらなんかかっこよくなったぞ!」というだけ)
アウトリーチ的文章の練習も兼ねてるので,わかりにくいところがあったら即座にぶっ叩いてもらえるととても嬉しい.いきなり無意味でなくて申し訳ないけど.
次回は「第1回 プレートテクトニクスと地球膨張説」.時期は未定!
〈J.K.〉
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